ニートを脱出しようと思っても、ボクは自他共に認める怠け者ですからなかなか動き出しません。 そんな自分を動かすには、自分で自分の目の前ににんじんをぶら下げる必要があります。それは物であったり、 お金であったり、こうなりたいという夢であったり。
長い大学生という名のニート生活をしていて一番困ったのはお金です。8年間も大学生をやっていては 親兄弟から十分な小遣いをもらうわけにはいきません。どこかに行くための電車賃さえないことがありました。 だからといって、働くのが嫌でバイトもしたくありません。「あ〜、お金が欲しい。でもバイトはしたくない」
ボクは大の車好きです。でも、買うことができません。同級生はとっくに就職して車を買ったりしています。 「自分も車が欲しい」。就職すればローンで車を買うことができる。やっぱり働こうか。
街にでると同じ年頃の若者がおしゃれをしてガールフレンドと連れ立って歩いています。ショウウインドウに写る自分の姿を見ると よれよれ。「これじゃガールフレンドもできないよな」。洋服も買いたい。
あれが欲しい、これも欲しいと考えるうちに、ようやく働こうかという気持ちになってきました。 一方ではまだ働きたくないという気持ちも残っています。でも、大学も追い出されることが決まっているし、 親から小遣いももらえなくなる。働かないとやっていけない。いよいよ年貢の納め時か、
というわけで、まず、心を動かす。心が動くと体も動きます。26歳の春、ようやく自分を納得させて、なんとか動き出しました。 大学生という名のニート生活から脱出の始まりです。