ニートとは。

ニートという言葉の発祥地はイギリスで、「Not in Education, Employment or Training」の略語です。日本語では 「教育を受けておらず、働いてもいない、そして、職業訓練も受けていない人」などと訳しています。 しかし、日本では少し違った意味で使われています。

ニートについて政府機関の定義。

厚生労働省の定義は、ニートを「非労働力人口のうち、15〜34歳に限定し、家事も通学もしていないその他の者」 と定義しています。(平成18年版労働経済白書22頁)。

 

一方、内閣府は「学校に通学せず、独身で、収入を伴う仕事をしていない15〜34歳の個人」(内閣府:「青少年の就労に関する研究会」より) としています。

 

実際には、ニートは「就労意欲を喪失した若者」や「ひきこもり」と混同されて用いられるようになり、 否定的なニュアンスで使われることが多いようです。また、家事手伝いについても「ニート」として扱われるのが一般的です。

フリーター、引きこもりとは。

フリーターはアルバイトなどをしていれば労働者として扱われます。ただし、内閣府の定義では、フリーターの一部にニートが含まれ、 厳密に区分けはされていません。また失業者については「就業に向けた活動をおこなっている」という点でニートとは区別されています。

 

また、引きこもりとは、一定の空間の中から出られない人、その中に閉じこもる人を指します。分類的には 引きこもりはフリーターやニートに含まれないようです。ただし、厳密な定義はなく、一般に自分の部屋・自宅から出ない、 学校や会社に行かない状態を引きこもりと言うケースが多いようです。自閉症と同一視される場合がありますが、自閉症は全く違う状態です。

ニートが生まれる背景。

ボクの個人的見解ですが、ニートを生み出す背景は、まず、その社会が成熟しているということです。 ごみの山から子供達が空き缶などお金になるものを拾って、家計を支えているような国にはニートは 生まれないと思います。

 

イギリスではニートという言葉が生まれる前に、イギリス病はというものがありました。労働意欲に欠け、 向上心も無い状態を指しています。福祉が厚くそれが行きすぎて、一時は失業手当てのほうが、 労働者の最低賃金を上回る事態にまでになっていました。働くより働かないほうがお金になる。そういう環境では、 誰も好き好んで仕事をしたいとは思わないと思います。そのような社会背景のもとでニートは生まれています。

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浪人1年、大学を8年かかって卒業、小さな新聞広告を見て小さな会社へ就職、半年後その会社が倒産、デザインプロダクションの会社へ就職、その会社を半年でリストラされる、28歳のときある有名外資系企業へ就職
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