これからどんな仕事をして生きていくか?

これから社会に出て行こうと決めたとき、どんな仕事をしようかと思い悩みました。やりたいという仕事はありません。 そんなことはそれまで考えたこともありません。きつい仕事は嫌だし、セールスなどの仕事はできないし、何か楽でいっぱい稼げる仕事はないものか、と思っても、そんな仕事があるはずはありません。

いろいろな職業を転々としない

長い人生を振り返ってみると、一つの分野の仕事をしていくということは、とても大事なことだと気がつきました。
いろいろな職業を転々としている人は、”この人は一体どんな仕事をしたいのだろう?”と思われ、転職する場合にとても悪い印象を与えてしまいます。 また、転職のたびに新しい仕事をすると、あなたは常にその分野では新人です。若い人に教えを乞う事態になってしまいます。 あるいは年下の上司にあれこれ命令されて働くことになります。

コピーライターにでもなるか

大学を追い出されることが決まったころ、誘われて知り合いのイラストレーターが働いているデザイン会社へ遊びに行きました。 銀座にあるその会社は日本で有数のデザイン会社で、当時、有名なデザイナーやコピーライターが所属していました。

 

そこで初めてコピーライータという仕事があることを知りました。なにやら広告の文章を書く仕事らしい。 ”鉛筆一本でできる仕事。しかも、楽そうだ。これ! これ!” 単細胞人間のボクはすぐ飛びつきました。

コピーライターなどなれるわけがない

コピーライターになろうと思い、コピーライター養成講座へ通い始めました。でも、それまで文章など書いたことがありませんから、コピーライターなどなれるはずはありません。

 

でも、この将来に対して一歩を踏み出したということは、その後のボクの人生に一つの大きな基盤を作ってくれました。それは全く知らなかった広告・宣伝に関する知識を得たことです。そこで、生まれて初めて就職した会社も、広告・宣伝の仕事ができる会社を選びました。

 

そして、ほんの少しですが、広告の仕事に携わることができました。それが一つの経験になり、次に転職したのは、デザインプロダクションの会社です。

広告・宣伝の分野でやっていこう

コピーライター養成講座では、ボクのことですから、それほど一生懸命勉強するはずはありません。でも、ここで重要なことは、この講座は人生で初めて自分で勉強しようとした分野です。コピーライターにはなれませんでしたが、そのころ、これから広告・宣伝関係の仕事をしていこう、と決心しました。逆に言うと、その他の仕事の知識はありませんから、これでやっていくしかなかったのです。ボクの仕事の柱らしきものができました。

大きな枠の中でキャリアを積んでいく

やがて、広告・宣伝の大きな枠であるマーケティング(広告・宣伝はマーケティングの一つの分野)という仕事へと進んで行きました。

 

一つの分野の中だけでキャリアを積んでいくと、いくら頭が悪いといっても少ずつ専門知識が増えて行きます。広告・宣伝という芽が少しずつ大きくなり、葉っぱになり、そして大きくマーケティングという幹に成長していきました。

このカテゴリーの関連記事

ボクは働くのが嫌だった
長いことたいしたことをしないで過ごしてきた僕。当然、働けと言われてもなかなか踏ん切りが付きません。もう、働くのが嫌で嫌で溜まりませんでした。
1.怠け者の自分を動かす
怠け者の自分を動かすのは大変でした。でも、周りから堀を埋められ、もうどうしようもなくなりやっとこさ自分を動かし始めました。
2.実行力をつける
仕事するには怠け癖を克服して何かをやるという実行力をつけなければなりません。ボクがやった方法とは?
4.就職の下準備をする
自分に才能があるはずもないコピーライターになろうと決めました。もちろん、当時、自分では本気でコピーライターになろうという思いはありました。今、考えるとお笑いぐさもいいところですが、この一歩が自分を変えました。
5.会社の選び方
コピーライターの講座を修了すると、本気でその分野へ進もうとして広告・宣伝分野の会社へ就職しようと考えました。当然のことですが、こんなのは全くの無理筋です。でも、ここから僕のキャリアは始まりました。
6.就職活動
当時は転職サイトなどはありません。あるのは新聞広告の求人欄です。しかも僕に開かれている窓は小さないわゆる3行広告。
7.就職直後の心構え
就職できたならその会社がどんなところであれ全力で仕事をして自分をアピールし、また、実力を付けていくことが肝心です。